この記事は個人の体験をもとに書いています。医療アドバイスではありません。また、中絶や妊娠に関する内容を含みます。読む前に、心の準備ができているか確認してください。
望まない想定外の妊娠
予定日過ぎても生理が来なかった。
体がだるくて気持ち悪い。
でもこれまでも似たような症状はあったし、避妊もしていたし、年齢的にも妊娠はないと思っていたから、最初は全く疑っていなかった。
アプリで生理周期を管理していて、前回の生理日から計算すると5w2d。
もう胎嚢は確認できるだろうと思い、5w5dで産婦人科を受診した。
エコーで胎嚢11.1mmが確認され、先生からは4w0dと言われた。
アプリとは随分誤差があるなと思いながら、先生と今後の話をした。
メフィーゴパック(経口中絶薬)の体験談の情報が少ない
私にはパラガングリオーマという病気の可能性があり、麻酔を使う手術はハイリスク。
そのため先生から、9w0dまで適応できる経口中絶薬「メフィーゴパック」を勧められ、使うことになった。
いざ調べてみると、メフィーゴパックの体験談がほとんど見つからなかった。
「情報がなくて不安」という気持ちを抱えている人が、きっと他にもいると思う。
この記事は、そういう人たちに向けて、実際の体験を書き残したもの。
医師ではないため、医学的な正確性は保証できない。あくまで一個人の体験として読んでほしい。
経口中絶薬とは(簡単に)
日本では2023年4月に経口中絶薬(メフィーゴパック)が承認された。
2種類の薬を使う。
- 1錠目:ミフェプリストン
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妊娠を維持するホルモンを遮断する
- 2錠目:ミソプロストール
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1錠目の服用から36〜48時間後に服用。
子宮を収縮させ、内容物の排出を促す。
- 対象
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9w0d(63日)以内の妊娠
- 費用
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自由診療のため保険適用外。
クリニックによって異なるが、10万円前後。
私が行った病院では12万円だった。
- 副作用
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強い腹痛、大量出血など
- 注意点
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薬で排出が完了しない場合は、掻爬・吸引などの手術が必要になることがある。
医療機関の管理下での服用が義務付けられており、自宅での服用や薬局での個人購入は認められていない。
2024〜2025年時点では、死亡例や重篤な副作用の報告はなく、多くの医療機関で使われるようになっている。
1日目:ミフェプリストンを服用
同意書の記入と費用の支払い(先払いで15万円、後日3万円返金)を済ませ、採尿・血圧・体重測定のあと呼ばれるまで待った。
AM10:00 先生の前でミフェプリストンを1錠服用して帰宅。
この薬だけでも出血や胎嚢排出が起こる人がいると聞いていたので、飲んだあとは少し緊張しながら過ごした。この日は特に副作用は感じなかった。
ミフェプリストンを飲んだ約25時間後
前日の朝10:00頃にミフェプリストンを飲んで、約25時間後の16:30頃出血。
ここまでの間に気になるような腹痛などの副作用は感じなかった。
普通にトイレに行ったら、卵大の大きな血の塊が3個、小銭くらいの大きさの血の塊が1-2個。
数年前に経験した過多月経の時のようなすごい量の出血で、軽くパニック状態に…
稀に1錠目だけでも胎嚢が出ることがあると聞いていたので、胎嚢が出ているかどうか確認しようと立ちあがったときに、トイレのオート機能で流れてしまった…
その後は軽い生理痛程度の痛みと、普通の生理程の出血が続きました。
1剤目だけでも大量出血の可能性があるので、夜用もしくは過多月経用のナプキンを付けておくと良いと思う。
2日目:入院当日ミソプロストール服用
病院に到着後、診察室で前日から出血があることを伝えた。
エコーでの確認はなく、そのまま自分で下唇の内側(下の歯茎の左右)に2錠ずつ薬をセットした。
錠剤は直径1cmほどあり、歯茎にセットするのは想像以上に難しかった。
セットしてからも両手で押さえないとずれてしまうし、歯茎が痛い。
その後入院室へ行き、入院着に着替えた。
- 絶飲食(水もダメ)
- コンタクトを外す
- トイレは流さないでナースコール
ミソプロストール服用後の出血と痛み
服用から約20分後、腹痛が強くなってきた。
重い生理痛と下痢のときの腹痛が合わさったような感じで、我慢できないほどではないが、じわじわ強くなっていく。
痛みとともに出血量も増えていった。
薬の子宮収縮作用のためか、腸の動きも活発になって便意が来た。
看護師さんは慣れているとわかっていても、どうしても抵抗があって、トイレで便意をひたすら我慢しながら出血を繰り返した。
胎嚢の排出
服用から1時間半〜2時間ほど経ったころ、トイレに座ろうとした瞬間、これまでとは違う感覚があって、床に白っぽいものが落ちた。
コンタクトも眼鏡も外していてよく見えず、すぐにナースコールした。
看護師さんがティッシュで確認してくれて、「あ、出たね。確認してくるから寝て待っててね」と声をかけてくれた。
胎嚢らしきものが出た後は、出血も痛みも便意も、一気に落ち着いた。
胎嚢が出たのに手術になった
「胎嚢が出たから、先生の午前の診察が終わるまで休んで待っててね」と言われてから3時間半後、手術室へ呼ばれた。
エコーで確認すると内容物が少し残っているとのことで、掻き出すことになった。
通常はここで麻酔を使うが、私は麻酔が使えないため、無麻酔での手術だった。
掻き出す作業は10分ほど。とても長く感じた。
「これなら最初から手術と変わらなかったかも」と正直思った。
薬を飲んで、2日かけて痛みや出血に向き合って、それでも最終的に手術になった。
それが何かに対する罰のように感じてしまって、しばらく頭から離れなかった。
準備するもの
入院中はトイレとベッドの往復だけで、飲食もできない。事前に言われた持ち物があれば十分だった。
- 夜用ナプキン5-6枚
- 昼用ナプキン8-10枚
- 替えのサニタリーショーツ
- コンタクトケース
- 眼鏡
実際に使ったナプキンは、夜用2枚と過多月経用1枚だった。便意のせいで出血の大半をトイレで出していたため、思ったより少なかった。
私が当日持って行った過多月経用のナプキンはこれ👇
回復期間
病院での処置後、「内容物はすべて出ているからそんなに出血しないはず」と言われたが、ダラダラとした出血は約2週間続いた。
私が行った病院では、抗生物質のみの処方で、痛み止めの処方はなかった。
生理痛とは少し違う、動くと響くような痛みが1週間ほど続いたが、我慢できる範囲だった。
生理の再開
1錠目(ミフェプリストン)服用から41日後、2錠目(ミソプロストール)服用から43日後に生理が再開した。
個人差があるので、あくまで参考程度に。
おわりに
病院によって異なると思うが、私の場合はメフィーゴパックを飲んだだけで中絶が完了したわけではなく、最終的には手術が必要だった。
1日目に1剤目を飲みに行き、1日空けて、2日目に入院して2剤目を服用。
胎嚢が出るまで数時間をベッドで過ごして、それでも掻爬になった。
時間的にも体力的にも、通常の手術より負担が大きかった。
私はピルも処方してもらえない体質で、以前からミレーナを検討していたけれど、パートナーに反対されて踏み切れずにいた。
今回のことをきっかけにもう一度話し合い、入れることになった。ミレーナについてもまた書きたいと思う。
私はピルも処方してもらえないので、ミレーナを入れることをパートナーに相談したことがあったけど、反対されていました。
同じような状況で不安を抱えている方へ。体験談が少ないなか、少しでも参考になればうれしいです。心配なことがあれば、まず医師に相談してみてください。

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